アトリエ雑記…肖像画職人の徒然草/170304 | アトリエ雑記…肖像画職人の徒然草

アトリエ雑記…肖像画職人の徒然草/170304

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 【晴】《2日の続き》
 3日ほどの自宅療養の後に、私は家から校門までの間を、自転車の荷掛けに乗せられて登下校した。


 あまり動かないようにと注意されてはいたが、学校にいるとそういう訳にはゆかず、痛さに顔をしかめながら過ごす事になった。


 母は松葉杖を使うようにと言ったが、私はそれだけは絶対に嫌だと、泣いて断った。


 そんなもの使って学校の中を動き廻ろうものなら、みんなに何を言われるか分かったものではないからだ。


 その代り大抵の時には誰かが肩を貸してくれたので、移動にはそれほど不自由はなかった。


 先生の小言は3日ほど続いたが、その後はあまり怒らなくなったので正直ホッとした。


 家に帰ると前後して、片柳の若先生がラビットに乗ってやって来て、私の足の治療をした。


 先生の前にケガした方の足を出すと、先生は汚れた包帯を解いて、まず最初はシッカロールをつけた手で、丁寧に患部をマッサージするのだが、初めはそれが結構痛かった。


 何日かする内に、かえって気持ちが良くなって来たので先生に話すと、段々良くなっているからなのだと説明してくれた。


 マッサージが終わると、先生はカバンの中から塗り薬を出してガーゼに塗り、油紙と一緒に痛い所にあてて包帯をした。


 半月ほどすると、足を出していれば風呂に入ってもいいと許しが出た。


 それまでは洗い場で体を洗うだけだったから、たとえ片足を出したままとはいえ、風呂に入れるのはありがたかった。


 一ヶ月ほどすると、今度は往診が通院に変わり、私は学校から帰ると、渡良瀬橋を渡って毎日片柳接骨院まで通った。


 毎日が一日おきになり、そして3日おき、一週間に一回と、段々間があいて、もう通わなくてもいいと言われた時には、あと何日かで夏休みという季節になっていた。http://www.atelierhakubi.com/

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